御堂筋の東、扇町通と曽根崎通にはさまれた、梅田のひとつ奥のエリア。
阪急東通り商店街から続く、少しざわざわした空気がこのあたりまで染み出してくる。
その街の中心が『曽根崎お初天神通り商店街』。


約300メートルのアーケードを南へ、突き当たりにあるのが『露天神社』。
近松門左衛門の『曽根崎心中』の舞台である通称『お初天神』である。
300年前の心中事件の場所が今や、縁結びのパワースポットとして有名だ。


毎月第1金曜日・第3日曜日に開かれている『蚤の市』。
昭和の時代感満載のモノばかり並んでいる、なんだかのんびりした空間だ。


近松門左衛門はこの境内を「影暗く風しんしんたる曽根崎の森」と描いている。
当時は木が鬱蒼と茂り、森と呼べる広さがあったらしい。
それが戦火で失われ、戦後の復興の中で境内は少しずつ切り売りされた。
今では、まるでビルの隙間に神社を建てたようにも見える。

お初天神に手を合わせてから、商店街やその周辺の路地をぶらぶら歩く。
夜の店はまだシャッターが下りたままだけれど、個性的な店構えを眺めながら「今度の夜はここに来てみようかな。」と歩くのも楽しい。
また、意外にランチ営業している店もあるので、見つけたらふらっと入るのもいい。





アーケードの中ほどから西に折れると、行き止まりの細い路地がある。『お初天神裏参道』だ。

もともとは風俗店が並ぶ路地だったらしい。
それを、先祖代々の土地を持つオーナーが「女性が一人でも安心して楽しめる場所にしたい」という思いで、2015年に飲食街として作り直した。
コンセプトは「毎日が縁日」。だから夜になると___



フレンチ、おでん、串焼き、ワインバー。個性の違う店のテラス席に人があふれる。
若い世代や女性も多く、夜の街としてはとても健全な雰囲気だ。
昭和レトロの骨格にSNS時代の衣装を纏って、うまくマッチした感じ。
この街は、華やかさも明るさもあるけれど全体的に落ち着いたイメージだ。


昼に来ても、夜に来ても、一人でも、ぶらぶら歩いてゆったり楽しい気分になる街。
ぜひ、まちあるきをしてみてほしい。

【アクセス】
Osaka Metro谷町線「東梅田駅」下車すぐ


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